2024.5.2 Thu

大盛況!!「銀行・ファンドの現場担当者が語るウラ話」が開催されました!

2024年4月26日に「銀行、ファンドの現場担当者が語るウラ話」が開催されました!

参加者は約40名に及び、南日本新聞様、KKB様のメディア取材もありました。
株式会社チェンジ鹿児島 代表取締役 中垣 雄氏と鹿児島銀行 地域支援部 地域コンサルティング室 室長 飯森 利徳氏を登壇者に迎え、金融機関の現場のお話をお伺いする貴重な機会となりました。

資金調達の重要性と借入・エクイティの違いとは?

会社は調達した資金を設備や人材に再投資し利益を上げるという構造となっており、調達できた金額によって大きく成長スピードが変わります。
資金調達をすることにリスクはもちろんありますが、プロに相談しながら資金調達をして事業をした方が会社を大きく成長させることができるという効果があるため、新規事業や事業拡大を目指す上で資金調達は重要です。

資金調達の手段には、目指す事業規模によって大きく3つの種類があります。
①数十万〜100万円程度の規模で売上を目指さず、プロジェクト単位でまずはやってみたい場合
 →自己資金、クラウドファンディング
②100万〜数千万円程度の規模で個人事業を開業する場合
 →国民生活金融公庫、信用金庫
③数千万〜数億以上の規模で社員をやとり事業を拡大する場合
 →②に加え、銀行、ファンド
今回は主に③についてイベントでお話いただきました!

では、借入とエクイティ(株式投資)の違いとはどういうものでしょうか?

例えばマンションを3000万円で購入する際、両親などの出資者からもらった頭金の500万円がエクイティ、こちらが返済不要な自己資金というイメージ。住宅ローンで借りた2500万円が借入となります。

借入とエクイティの違いの詳細は上記の通りです。

銀行は利回りが低いため元本が確実に返済される安定性の高い案件以外対応することが難しく、エクイティは利回りが高いためリスクの高い不確実な案件にも対応できる一方で成長性の低い案件はリスクとリターンが見合わず対応が難しいという特徴があります。
このような特徴を理解して、事業計画にあった相談相手を選択していくということが重要となると述べられました。

銀行融資の審査のポイントとは?

続いて、第一部では鹿児島銀行飯森氏からお話をいただきました。

融資申し込みにおける最大のポイントは「支店担当者に武器を持たせる」ということ。融資の審査は支店担当者から稟議が進むため、担当者が融資申請者のことを深く理解できていないと稟議を進めていくことが難しいと述べられました。
では創業期における「武器」とは何かというと、それは「思いの丈・覚悟が詰まった事業計画書」です。支店担当者へ思いの丈、覚悟をぶつけて戦友となっていきましょう!とふふっと笑いも踏まえながらお話しいただきました。

エクイティ・ファイナンスの審査のポイントとは?

第二部では株式会社チェンジ中垣氏からエクイティ・ファイナンスについてお話しいただきました。

リスクは高いけれど高成長というような案件は大好物!債務超過もどんとこい!と語られました。
審査では「経営者」「事業計画」「株価」の3つのポイントを中心に説明いただきました。スタートアップの成長や風土は社長次第な側面が強く、社長の人間性が重要視されます。また、自社の魅力を伝える分析資料と数値計画で構成される事業計画の準備は必須です。基礎的なフレームワークの4Pと言われる「モノ・サービス(Product)」「価格(Price)」「どこで販売するのか(Place)」「どのように製品・サービスを知ってもらうか(Promotion)」やペルソナ分析、ポジショニングマップ、KPIなどについて説明をいただきました。さらにVCにおいて「事業内容のユニークさ」や「成長性」も重要視されるポイントとのことです。
最後に未上場の会社において株価をどうやって算定するのか?について「DCF(Discounted Cash Flow)法」と「マルチプル法」という2種類の算定方法をわかりやすく説明いただきました。

おわりに

銀行融資とエクイティ・ファイナンスの違いやそれぞれの審査のポイントについて、現場にいるおふたりだからこそのお話をお伺いする貴重な機会となりました!
金融機関を身近に感じることのできるイベントとなったのではないでしょうか。

イベントの最後には質疑応答や名刺交換の時間が設けられ、イベント参加者同士での交流も活発に行われ賑わいをみせていました。

マークメイザンでは直接的に融資に繋がるような相談でなくとも、資金調達や起業・経営相談を随時受け付けております!
ぜひ勇気を出してお問い合わせいただければと思います。
また、イベントに参加したり、交流スペースを活用したりとぜひぜひマークメイザンに足をお運びください。

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