markMEIZAN

2024年8月22日、「パッと見て伝わるバナーデザインのコツ教えます。実践バナーデザインブラッシュアップセミナー」が開催されました。大人気書籍「思わずクリックしたくなるバナーデザインのきほん」の著者であるカトウヒカル氏をお招きし、バナーデザインのポイントについてご講演していただき、セミナー後半では参加者の作成したバナーを実際にブラッシュアップしていただきました。当日は学生やクリエイターの方、フリーランスや会社員の方など、様々な業種の約30名の方にお集まりいただきました！

福岡を拠点にするWebデザイン事務所kanvasのWebデザイナー
カトウヒカル氏

パッと見て伝わるバナーデザインのコツ

まずはバナーデザインを作るにあたって、基本となる８つのポイントをお話いただきました。
各項目、実際に作例のBeforeとAfterを出しながら、ポイントを取り入れることでより目をひくバナーデザインに仕上げることができることをお見せいただきました。

適切なフォント選定でミスマッチを防ぐ！

ポイントの１つである「フォント」で登場したのは、靴屋さんのバーゲンを想定したバナーデザイン。シックな商品を取り扱っているようですが、Beforeのバナーを見てみると、どこか安っぽくパッとしないバナーに。カトウ氏は、その原因として、シックな風合いの商品と親和性の低い丸みのあるフォントがミスマッチを起こしていることをあげられました。
それらを改善したAfterのバナーでは、明朝体を基調としたフォントでより商品に合った高級感のあるシックな仕上がりに。さらに、文字と文字の間を広く、時には狭くすることで読みやすくまとまりのあるバナーとなりました。そして、なんとAfterに登場したフォントは同じフォントファミリーのフォントを使用しているそうです。バラエティに富んだバナーを目指し、ついついたくさんのフォントを使用したくなってしまいますが、同じフォントでも、サイズや文字間に工夫を施すことでシンプルながらもメリハリのあるバナーが作成できるとのこと。フォントの選定や文字サイズの工夫でイメージに沿ったバナーデザインができることが実例をもとに理解できました。

レビュー＆ブラッシュアップ

セミナーの後半では、事前課題として出されたお題に対して、参加者が制作したバナーをカトウ氏から実際にデザインレビューしていただき、さらにカトウ氏に実際にブラッシュアップしていただきました。

課題は、架空の花火大会、「九州花火大会」を告知するバナーです。歴史を感じる和の雰囲気を取り入れながらも、明るさを取り入れられるかが今回注目するポイント。今回は4名の方がバナー制作にチャレンジされました。

まずはそれぞれ提出されたバナーについて、良い点、気になる点の２項目に分けてレビューしていただきました。
「花火がぱっと開いた瞬間をイメージして文字を配置した」という参加者に、「しっかり読ませる文字と、楽しく表現する文字を分けると読みやすさが変わる」とカトウ氏。SNSの広告においては、１秒から３秒で情報がわかるようなバナーデザインが求められるとのこと。コンセプトを取り入れながらも、視認性を上げることが重要となります。

カトウ氏によるブラッシュアップにより、Beforeでは縦読みにも見えてしまう配列が、Afterでは単語ごとにサイズ感を調整し、文字を斜めにすることでより花火の開いたような勢いが増し、視認性もグッと上がりました！

よりセンスを高めるには？

質疑応答では、デザインの基本的な分野からプロフェッショナルな視点が欲しい！という質問まで、様々な質問が寄せられました。
「文字組のセンスを高めるためにはどうしたら良いか？」という問いに、カトウ氏は「模写です！」とキッパリ。かっこいい！と思ったデザインが、なぜかっこよく見えるのか、分析しながら自身の手を動かすことが重要だと語られました。

セミナーで新たな視点を！

８つのきほんを守ることで、パッと一目で見ただけで伝わるデザインを作ることができる！というデザインに興味がある方必見のセミナーでした。
参加した皆様からは、「初心者でもよく分かりやすかった」「訴求力を高めるデザインについてとっても勉強になった」などの声をいただきました。mark MEIZANでは、今後もクリエイター向けのセミナーを行なっていきます。実際に現場で活躍されている方々のお話を聞いて、自身のスキルアップに繋げてみませんか？お話だけでなく、今回のセミナーのように、自身の作品をブラッシュアップしていただくことで新たな視点を得られるかもしれません！
mark MEIZAN では今後も様々なイベントを開催していきます！ぜひご参加ください！