ビジネスマッチング!地元大手企業の課題を解決するクリエイター・エンジニア・地元企業を募集 Vol.3

2026年1月28日、「ビジネスマッチング!地元大手企業の課題を解決するクリエイター・エンジニア・地元企業を募集 Vol.3」を開催しました。

mark MEIZANでは、鹿児島県内の老舗企業と地域のクリエイターやエンジニア、地元企業が交流することで地域にイノベーションを起こし、双方がレベルアップすることを目指して活動しています。
このイベントでは、鹿児島県内の大手企業に自社が抱える課題を発表していただき、お集まりいただいた皆さまとそれらの課題解決のアイデアを出し合い、共創による新たな事業展開を狙います。

毎年50名を超える多くの皆さまにご参加いただいているこのイベント。今年は60名以上もの方にお集まりいただきました!今年はいったいどんな化学反応が生まれるのでしょうか。

今回ご登壇いただいた企業は以下の3社です。(※発表順)
 ・株式会社九州フィナンシャルグループ
 ・株式会社鹿児島放送
 ・株式会社南九州ファミリーマート

「Hugmeg」を活用した共創の可能性ー株式会社九州フィナンシャルグループ

トップバッターを務めていただいたのは、株式会社九州フィナンシャルグループ 事業戦略部の岩越マネージャー。
株式会社九州フィナンシャルグループは、南九州を主要なフィールドとして、肥後銀行と鹿児島銀行が統合して誕生した金融グループです。同社が掲げるビジョンは「地域総合金融グループから地域価値共創グループへ」。金融機関という枠を飛び越えて、金融とデジタルの力を掛け合わせることによる地域課題の解決に取り組んでいます。

その具体的な形としてリリースされたのがアプリ「Hugmeg」。その最大の特徴は、残高照会などの金融機能と、地域の魅力を届ける地域価値共創機能が一つのアプリに統合されているところにあります。地域のデジタルプラットフォームを目指して、地域の隠れた名所や暮らしに役立つ情報の発信、地元のプロスポーツチームと連携した試合情報の発信や得点付きチケットの配布といった取り組みを実施。地域活性化への真剣な想いが込められた発表に、参加者のまなざしにも熱がこもります。

着実な歩みを進めてきた「Hugmeg」ですが、理想のゴールにはまだまだ届いていないと岩越氏。ダウンロード数は約14万件と右肩上がりに伸びているものの、依然として「銀行アプリ」としての印象が強く、残高確認時以外の利用が伸び悩んでいるといいます。この課題を解決し、ユーザーが毎日開きたくなるような、圧倒的な仕掛けやコンテンツが必要だと強調し、参加者に協力を呼びかけました。

発表を受けて質疑応答タイムへ。「コンテンツの更新頻度もポイントでは」といったアプリユーザーからの生の意見や、「イベント告知はできるか」「アイデアはどこに問い合わせればいいか」といった積極的な意見も飛び交いました。

地方で強固な営業基盤を持つ銀行だからこその力強さを感じさせる発表に、鹿児島でのオープンイノベーションの加速を期待せずにはいられません。
ここから「Hugmeg」がどのように広がり、鹿児島の日常を彩っていくのか楽しみです。

動画アプリ「KAPLI」のマネタイズと新展開ー株式会社鹿児島放送

続いてご登壇いただいたのは、株式会社鹿児島放送 経営戦略室の渡辺執行役員。
1982年の開局以来、子育て支援やスポーツ中継の分野で大きな存在感を示してきた株式会社鹿児島放送(KKB)。

そんな同社が手掛ける動画配信アプリ「KAPLI」は「鹿児島を愛するすべての人のために」をコンセプトに掲げ、2019年にリリースされました。KKBのコンテンツを届けるのはもちろんのこと、県内の学校のスポーツイベントや高校生の音楽フェスの配信など、動画コンテンツにこだわり、ダウンロード数は約35万件に迫る勢いです。地方局ならではのコンテンツの数々に、郷愁を誘われます。

そういった強みを持ちながらも課題として挙げられたのはマネタイズの部分。現在はライブ配信時の広告収入や配信受託が主軸ですが、継続的・安定的な収益モデルの確立が急務だと、切実な課題を打ち明けました。社内でもオリジナルキラーコンテンツの構築など検討を重ねているものの、なかなか活路が見いだせておらず、外部だからこその新しい視点からのアイデアを募集しました。

参加者からは、「最適化された広告を配信するのはどうか」「自社で作っているアニメを配信することはできるか」といった具体的な提案があがりました。渡辺氏は現場で感じている難しさを率直に話しつつも、「それならこういった形での企画も考えられるかも」と参加者の声に応え、新たな可能性が開ける議論になりました。

ファシリテーターを務めた中垣氏からは、「県外のユーザーが7割を占めるのは特殊なメディア。県外に住む鹿児島に特別な思い入れのある人たちにアプローチしたいビジネスには最高なのでは」とKAPLIのポテンシャルを示唆しました。

地方局として長年築いてきた信頼を土台として、鹿児島のための新しい情報発信の形を模索し続けるKKB。
発表を終えた会場は、KAPLIを通じて鹿児島愛が育まれ、伝播していく予感に包まれました。

毎日行きたくなる仕掛けづくりー株式会社南九州ファミリーマート

ラストは株式会社南九州ファミリーマートの中尾取締役。
株式会社南九州ファミリーマートは、鹿児島市内に本社を置き、鹿児島県と宮崎県においてフランチャイズシステムによるコンビニエンスストア事業を展開しています。全国誰もが知っているコンビニを展開していますが、実は地元企業として決裁権を持つ会社です。現在394もの店舗(2026年1月現在)を持ち、「地域いちばんファミリーマート」を企業理念として、地域に根差した取り組みを数多く行っています。紹介された事例の数々から、地域への温かな想いがひしひしと伝わります。

鹿児島銀行のATM導入や離島への店舗展開など、地域密着型企業として歩みを進めてきた同社でしたが、コロナ禍以降客数が回復しきっていないといいます。それ以前から人口減少による母数の減少があったところにコロナ禍、昨今の物価高による節約志向も重なり、客足が遠のいていると課題を吐露しました。以前、資源ゴミ回収BOXの設置で客数が増えた例があったことから、購買目的以外の理由も来店動機につながるのではと考えたと中尾氏。ビジネスコラボレーションに期待を寄せます。

中尾氏は、2県全域を網羅する店舗網、物流のネットワーク、店内の空きスペースを価値に変える取り組みの実績、自治体や学校とのタイアップなどをリソースとして示したうえで、毎日行きたくなる仕掛けづくりにつながるアイデアを、参加者に呼びかけました。

質疑応答では、日常的に店舗を利用する参加者から、実感に基づいたアイデアが多く飛び交いました。他にも「こういった商品のテスト販売はどうか」「こういうものを併設すれば人が集まるのでは」といった、店舗という場を活かした具体的な提案が相次ぎました。

私たちの生活に身近な場所であるコンビニ。アイデアを交わしていくにつれて、そこを起点に地域が賑わう光景が鮮明に浮かび上がり、希望に満ちた時間となりました。
地元企業としての機動力を活かし、鹿児島県民の生活をより豊かに、便利にしてきた株式会社南九州ファミリーマートの次なる一歩に注目です。

イノベーションで活気あふれる鹿児島に!

3社のプレゼンテーションを経て、会場は自らのビジネスやアイデアを語り合う交流の場に。各々のビジョンを共有し、時に抱える課題に共感しながら目を輝かせる参加者の姿に、これからの鹿児島の盛り上がりを期待せずにはいられません!

参加者からは、「勉強になった」「地元企業や鹿児島で活躍されている若いクリエイターと出会えて仕事が楽しみになった」「鹿児島にもっと貢献したい!と身が引き締まった」といった前向きな感想を多くいただきました。

mark MEIZANはこれからも、挑戦を続ける皆様を応援し、イノベーションが生まれる拠点でありたいと思います。交流の他にもセミナーやワークショップなど、様々な形式のイベントを開催しています。今後のイベントにもぜひご注目ください!
また、今回のイベントのように対話を通じてこそ見つかる、新たな視点や突破口があるはずです。mark MEIZANでは、クリエイター・エンジニア・経営の各方面のスペシャリストへのご相談や、ビジネスマッチングのご相談を受け付けております。どうぞお気軽にお問合せください。
これからも多くの皆さまと出会えることを楽しみにしております!

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