ビジネスマッチング!地元大手企業の課題を解決するクリエイター・エンジニア・地元企業を募集 Vol.2
2025年1月22日、鹿児島県内の大手企業と、地元のクリエイター・エンジニア・企業を対象としたビジネスマッチングイベントが行われました!
鹿児島県内の大手企業が抱える課題について発表していただき、それらを解決するべく地元企業をはじめとした様々な職種の皆さんが集います。今回は70名を超える参加者の皆さんにお集まりいただき、開場から参加者同士の交流も活発で、期待と意気込みが感じられます。

大盛況で幕を閉じた前回は、イベントをきっかけに全ての案件で地元企業とのマッチングが成立し、中には大型案件へと発展したという嬉しい報告もいただいております!今回はどんな出会いが待っているのでしょうか。
今回登壇していただいたのは、
・株式会社鹿児島銀行 デジタル統括部
・株式会社南日本放送
・株式会社山形屋
以上の3社です。
鹿児島県民のスマホに必ず「Payどん」がある世界へ!スマホ決済アプリで地域を活性化 株式会社鹿児島銀行

トップバッターを務めたのは、株式会社鹿児島銀行 デジタル統括部の上岡氏。
鹿児島に住んでいる人なら一度は見たことがある、真っ赤な背景に愛らしいシロクマ。鹿児島銀行のスマホ決済アプリ「Payどん」についてお話しいただきました。
2019年にサービスを開始したPayどんは、手数料の低さや翌営業日入金など、利用者にも事業者にも優しい独自の銀行Payサービスです。
上岡氏は、「Payどんを地域活性化プラットフォームにしたい。」「鹿児島県民のスマホにはPayどんが必ずある世界を目指したい。」と語ります。
Payどんでは、デジタル地域振興券を搭載しており、各自治体・企業が商品券の販売・給付ができる機能を備えることで地元企業と県民の結びつきを強めています。また、紙の商品券からデジタルに移行することで、鹿児島全体の業務DXを促進する効果もあります。Payどんを軸としたお金の域内循環を促す取り組みの数々に、地域に根ざしたスマホ決済アプリであることが伺えます。
上岡氏は、Payどんのさらなる飛躍を目指し、目標ユーザー数を提示。達成に向けた機能の拡充、キャンペーンなどの新たな施策を募集しました。
迎えた質疑応答では、多くの手が上がり、「アプローチするユーザーはどこだろうか」「改善するならここではないか」とさながら作戦会議。地元大手企業と地元の人々が直接意見を交わす稀有な機会に、会場は熱気に包まれます。
近い未来、新たな施策を携えたシロクマが私たちの手元へ現れるかもしれません。
MBC×〇〇で課題解決 加速するテレビ離れに対抗する施策を募集 株式会社南日本放送
続いて登壇いただいたのは、株式会社南日本放送の経営企画局長 兼 メディア戦略室長の有馬氏です。
「ふるさとたっぷり」のサウンドロゴでお馴染みのMBCこと南日本放送。今年で創立72年を迎え、テレビ・ラジオ放送をはじめとするメディア展開で鹿児島の情報発信を担っています。
「MBC×〇〇で課題解決」とキャッチーなスライドで登場した有馬氏。課題として「深刻なテレビ離れ」をあげ、メディアの多様化で視聴者がWebにシフトしている現状を語りました。

有馬氏が掲げる「MBC×〇〇で課題解決」。従来のテレビ・ラジオを中心とした施策に加えて、時代に適応したデジタルリサーチ力やWebセールス力の向上、潤沢な鹿児島に関するアーカイブ素材を活用した新ビジネスについて募集しました。「皆様の自由な発想で、MBCの活用策のアイデアをご提案ください」と柔らかく締められた有馬氏。ファシリテーターを務めた中垣氏は、「テレビの権威はまだ失墜していない」と語り、地元老舗放送局と地元企業が交流することで生まれるイノベーションに期待を寄せました。
質疑応答では、半世紀以上鹿児島のメディアを支えてきた構成や撮影等の技術力にフォーカスする意見が挙げられ、有馬氏からは自社が持つドローンの技術について語られる一幕も。
また、「地元に根付いたメディアであるMBCと、鹿児島の魅力を発信する自身の事業を掛け合わせたい」と手が上がり、なんとその手にはすでに企画書が!その熱意とふるさとを思う姿に会場が笑顔で溢れました。
終始和やかな雰囲気で地元の人々とレベルアップを目指す姿に、南日本放送が地元鹿児島で築き上げた信頼を感じる時間となりました。
歴史ある百貨店とDXを掛け合わせ次世代顧客を獲得 株式会社山形屋

最後に登壇いただいたのは、株式会社山形屋 営業政策部 営業政策担当部長の鈴木氏。
山形屋は、創業1751年の世代を超えて愛される、鹿児島を代表する百貨店です。山形屋が掲げる課題は、「時代にフィットした施策で次世代顧客を取り込むこと」。更なる進化に向けた施策や、現状のサービスについてお話しいただきました。
従来の山形屋について、「なんでも自分たちでなんとかしようという体質があった」と語る鈴木氏。大きな転換期として、「デジタル・DXをキーワードに、アウトソーシングに踏み出し専門家の力を借りたい」と語ります。地元老舗百貨店が地元企業と手を取り、更なる飛躍を目指す姿は、鹿児島全体の活気に繋がりそうです。
実際に山形屋を訪れてサービスを体験したという参加者からは、「接客を受けて思わず買ってしまうような魅力あるスタッフがいる。インフルエンサーとしての資質があるのではないか」という提案があり、長年愛されてきた百貨店の魅力が垣間見えました。他にも、山形屋の公式アプリの刷新やメタバース活用など最新技術を使ったお話も。
伝統ある老舗百貨店に新しい風が吹く気配に、今後も目が離せません!
鹿児島のビジネスを活性化!ビジネスマッチングでレベルアップ


イベント終了後、会場は課題解決のための施策や情報を共有しあう参加者で賑わいました。あちこちで名刺を交換する姿が見られ、今後の動向に期待が高まります!
参加者の皆さんからは「活発な意見が多く驚いた」「温度感があり面白かった」「地元に少しでも尽力したい」との声をいただきました。
今回も好評いただき幕を閉じたビジネスマッチングイベント。鹿児島の大手企業と、地元のクリエイター・エンジニア・地元企業の接点が深まり、共に課題解決に向かってレベルアップしていく皆さんの姿に背筋が伸びる思いです。
mark MEIZANは今後も、鹿児島の皆さんを応援するビジネスの拠点でありたいと考えています。今後のイベントにもご期待ください!
また、課題に頭を悩ませているのは大手企業だけではないはず。今回のように、第三者の視点から、考えもしなかった解決策が導き出されることも少なくありません。mark MEIZANでは、スペシャリストへの相談やビジネスマッチングのご相談を受け付けています。クリエイター・エンジニア・起業家、3つの分野のスペシャリストが皆さんをお待ちしております。
新たな出会いを求めて、ぜひmark MEIZANにお越しください!