スタートアップで働くって、実際どう?社員が語る本音トーク
みなさんは、スタートアップにどのようなイメージを持っているでしょうか。起業家や経営者の話を聞く機会はあっても、そこで働く社員の声に触れる機会は意外と少ないかもしれません。そこでmark MEIZANでは2026年5月15日、「スタートアップで働くって、実際どう?社員が語る本音トーク」を開催しました。自営業、会社員、学生など様々な職業の方が集まり、特に今回は10~20代の若い方の参加が半数を占めました。若手社員のリアルなお話に注目が集まります。
ゲストとしてご登壇いただいたのは、鹿児島のスタートアップ企業で働く、鹿児島生まれ鹿児島育ちの3名の社員。
・Buddycare株式会社 川上 莉奈氏
・株式会社オービジョン 森 万由子氏
・株式会社リリー 池田 しおり氏
そしてモデレーターにはEast Venturesフェロー 大柴 貴紀氏を迎え、それぞれの会社の代表が見守る中、これまでのキャリアや今の職場での働き方など、赤裸々にお話しいただきました。

どうしてスタートアップへ?転職のきっかけと会社との出会い
前職の環境も、これまでのキャリアも全く異なる3人。しかし、共通していたのは「何か変わらなければ」というふつふつとした想いでした。

森氏は、前職で地方局のアナウンサーとして活躍していた中で、「地域の生産者について伝えるだけではなく、もっと自分が手を動かしながら直接的に力になれる仕事がしたい」という想いが強くなったといいます。そんな折に株式会社オービジョンの代表に出会い、転職を決意。現在は産地直送ECサイト「かごしまぐるり」の企画運営をはじめ、イベント企画や営業広報、WEBデザインの進行管理までマルチに担当しています。
川上氏は前職で、鹿児島の制作会社にてECサイトの運用や制作サポート業務に従事。転職が必要になったタイミングで知人の紹介によりBuddycare株式会社に出会い、「愛犬が一日でも長く健康に暮らせる社会をつくる」という会社の想いに深く共感したといいます。入社4年目となった現在は、愛犬向けフレッシュフード(Buddy FOOD)D2C事業におけるCRM領域の統括、製造・在庫管理、新規チャネルの開発など、多岐に渡る業務を担っています。
池田氏は、コールセンターで働きながらも「好きなことを仕事にしたい」という気持ちがずっとあったと話します。その後デザインを学べる学校に通い、そこで担当したクライアントとのつながりから株式会社リリーに出会います。未経験からWEBクリエイターに転職して2年、WEB制作やマーケティングなどを担当しています。
3人のお話から見えたのは、「スタートアップを選んだ」のではなく、「自分の想いに素直に進んだ結果、スタートアップにたどり着いた」という姿。それぞれの想いと共鳴するように出会った会社で実際に働いてみて、どう感じているのか。続くテーマに参加者の興味もさらに高まります。
スタートアップという環境のリアル
いざスタートアップに飛び込んでみて、戸惑いはなかったのでしょうか。大柴氏から提示された「前職との違いやギャップを感じたところは?」「ビビったところは?」という率直な質問に対して、笑顔を交えながら本音を語ってくださいました。たとえば、評価基準やスピード感の違い。これまでは、決められたことを正確にこなすことが評価されていたのに対し、今は自分で考え、提案し、実行する姿勢が重視されるといいます。これに対して大柴氏も「スタートアップは未整備なのが当たり前。会社が何かをやってくれると思ったら大間違い。変化に柔軟に対応できる人が生き残れる」と、ベンチャーキャピタルならではの視点でコメントしました。
新しいことを次々と試していく分、迷いや失敗も増える。それは自由ともいえる反面、自分で考えて行動を起こす柔軟さが求められます。3人の言葉からは、これまでの苦労も感じられました。それでも語る表情に暗さはなく、むしろ新しい価値を生み出していく感覚に心躍っているような明るい表情が印象的でした。

スタートアップで働く醍醐味とは?
続くテーマはスタートアップで頑張る理由について。決して楽しいことばかりではない環境で、これまで熱量を保ったまま働き続けられている理由に迫りました。
森氏は「おもしろいから」と一言。「自分たちが関わったことで生産者さんがやる気になり、新しい農機具を導入したりする。そんなポジティブな変化を目の前で見ることができるのが本当に面白い」と目を輝かせます。

川上氏は「会社が掲げる想いへの共感」と語ります。「元気がなかった愛犬がBuddy FOODのおかげで健康になってすごく嬉しかったです」という感謝の声が届き、ミッションの実現を肌で感じられることがやりがいになっていると笑顔を見せました。
池田氏は、前職ではもっとやりたいのにやれないもどかしさがあったといいます。それに対して今は「自分がやろうと思えば何でもやれる環境。会社の成長にダイレクトに関わっている実感がある」と、主体的に関われる感覚が自身のモチベーションにつながっていると語ってくださいました。
スタートアップで働く3人の価値観が垣間見え、自分は働く上で何を大切にしたいのか、考えさせられるお話でした。
テーマは、スタートアップで働くために必要なマインドに移ります。くじけそうになったエピソードや挑戦が多いからこその大変さについても正直にお話しいただきました。スタートアップだからこその難しさを感じながらも、そこにやりがいを見出し、前向きにトライし続けるその姿勢はたくましく、勇気をもらえるものでした。
気になる質問にぶっちゃけトーク!
後半は質疑応答タイム。「学生時代に力を入れたことは?」といったこれからキャリア選択を控える立場からの質問や、「会社のヤバいところは?」「収入面、福利厚生は?」といった踏み込んだ質問まで、幅広く投げかけられました。どの質問にも3人は真摯に回答。その率直な言葉と、自分の会社を愛し、仕事を楽しんでいる様子に、会場は終始和やかな空気に包まれました。

そして終盤、話題は「今後のキャリアや会社の未来」へ。会社のこれからと、そこに対する自分の関わり方について、飾らない言葉で語っていただきました。覚悟と希望が込められた3人の抱負は、それを聞く私たちまで背中を押してもらえるような力強いものでした。

最後に「どんな環境でも働くということを楽しんでやれるかは大事」と大柴氏。「決してスタートアップを礼賛するわけではなく、選択肢の一つとしてスタートアップという道もあると思ってもらえたら嬉しい。自分に合った働き方を考えるきっかけになれば」とメッセージが送られ、イベントは幕を閉じました。
終了後、参加者からは「鹿児島でスタートアップに転職された方の生の意見がお聞きできて興味深かった」「面白かった。学生生活でいろんなことをしてみたいと思った」といった感想が寄せられ、学びと気づきに満ちた時間となったようでした。
「レールの上を走る仕事」から「レールを自分たちで作る仕事」へと飛び込んだ3人のリアルな声。経緯や目指すものは三者三様ながらも、共通して感じられたのは、成長への貪欲さと自分の想いに正直に向き合う姿勢、環境変化を受け入れる素直さでした。そして、懸命に仕事に向き合うことはかっこいいと思えるお話でした。自分はどう働きたいか、改めて考える機会になったのではないでしょうか。
マークメイザンは鹿児島で挑戦する人を応援します!
3人の明るく前向きな姿勢に触れ、私たちも思わず何かに挑戦してみたくなるようなエネルギーをもらえた時間でした。mark MEIZANではこれからも鹿児島で挑戦する皆さんを応援していきます。今回はスタートアップで働く社員目線のお話でしたが、6月には、投資家目線で地域スタートアップについて語っていただくイベントを開催予定です。スタートアップに関心がある方はどなたでもぜひご参加ください。
その他mark MEIZANでは、クリエイター・エンジニア同士の交流会やスペシャリストによる相談対応など、様々な取り組みを行っております。第三者の考えに触れることで刺激になり、これからのキャリアのヒントが見つかるかもしれません。mark MEIZANでお待ちしております!